日本整形外科学会より

前十字靭帯損傷後に残っている組織が持つ、治るための能力

第30回 日本整形外科学会基礎学術集会から、興味深い題材を紹介しています。

本日、ご紹介するのは、この演題です。

題名 :膝前十字靭帯損傷の遺残組織の治癒能-受傷時期が及ぼす影響-

発表者 :井口貴雄先生(神戸大学大学院整形外科)等

前十字靭帯は、バスケットなど膝にひねりが加わるスポーツで起こるケガの1つです。

前十字靭帯が完全に切れてしまうと、自己修復しないため作り直す手術、再建術を行います。

その再建術を行うタイミングについての発表です。

今回の発表では、ケガをしてから3か月以内に再建術を受けた方が、よりよく再建できるというような内容のようです。

再建術では、新しく腱を移植するのですが、その移植した腱がよりしっかりと安定するタイミングが3か月以内とのことです。

これは、ケガをした直後は、損傷を受けた靭帯の周囲に幹細胞が多く集まるものの、時間とともに減ってしまうことによるようです。

以前に前十字靭帯再建術などを行っていた頃は、あまり手術のタイミングについて考えていませんでしたが、これからは考えていく必要がありそうです。