【膝の痛み】の原因は?

こんばんは。

整形外科の服部です。

本日も寒いですね。

お手洗いに行くとお尻が寒くてすぅ~とするので、ついつい我慢してしまいます。笑)

皆様は大丈夫ですか?

 

 

さて、本日は【痛み】についてお話したいと思います。

よく患者様になぜお膝が痛いのでしょうか?と聞かれます。

実はこれが、なかなか奥が深く、難しい質問なのです。

 

痛みは~

損傷された組織から炎症細胞が出され、それらからさらに炎症の信号を伝達する物質(サイトカイン、プロスタグランジン、セロトニンなど)が出され、侵害受容器を興奮させ痛みを発生させます。

侵害受容器は膝の構成要素の中では骨・骨膜、関節包、滑膜、筋・靭帯、脂肪体、半月、血管の軟部組織には存在しますが、関節軟骨には存在しないとされています。

侵害受容器からの信号は末梢神経、脊髄を伝わって脳に到達し「痛み」として認識されます。

また、炎症によって侵害受容器の機械的閾値が低下するので、機械的刺激に対して感受性が増大することにより、痛みに敏感になると言われています。

 

変形性膝関節症は一日にしてならず。

ですので、痛みを感じ始めたら早めに原因を確認し、炎症を慢性化させて痛みの閾値を下げてしまう前に

早めの対策をうつことが大切だと考えています。

 

 

 

それではまた~。

ごきげんよう。

ブログタグ

服部 麻倫

【執筆者】服部 麻倫

東京ひざ関節症クリニック銀座院 院長。一般整形からスポーツ整形まで、前職では幅広く診療した経験を持つ整形外科専門医。中学生野球チームを対象にしたメディカルチェックは、現在も欠かさず行っている。

<所属学会>日本整形外科学会

<資格>医師免許(医籍登録番号421466)/日本整形外科学会認定専門医/日本整形外科学会認定リウマチ医/日本体育協会認定スポーツドクター