変形性股関節症にリハビリは効果がない?
ひざが痛い原因
変形性股関節症にリハビリは効果がない?
変形性股関節症は、治療の選択肢が少ない疾患の1つです。
股関節が変形してしまう疾患で、一度変形してしまうと元に戻すことが難しいため、症状を緩和させる治療がメインになります。
それでも痛みがコントロールできない場合には、人工股関節置換術を行うことになるのですが、耐用年数の加減などから、手術はなるべく年齢が高くなってから行いたいというのが医療者側からの考えになります。
そのため、痛みを抱えたままで日々を過ごしている方が大勢います。
そして、痛みを少しでも軽くするため、リハビリを受けているかたも大勢います。
整形外科の外来には、リハビリを受けるために、長蛇の列ができていることもあるぐらいです。
そのリハビリが、実はあまり効果がないという論文が発表されました。
少しでも良くなればと思って、日々通っている方にとっては、衝撃的な内容だと思います。
ただ、リハビリの目的を変えれば、意味があると思います。
筋力アップなどではなく、関節の軟骨を作る目的でリハビリを行えば十分意味があると思います。
表面に圧力をかけながら擦ると、軟骨が沢山作られるという論文があります。
軟骨の再生を促すためのリハビリを目指していきたいものです。
参考論文
◆雑誌『JAMA. 2014 May 21;311(19):1987-97.』
◆題名/Effect of Physical Therapy on Pain and Function in Patients With Hip Osteoarthritis A Randomized Clinical Trial.
◆著者/Bennell KL,et al.