第18回【日本再生医療学会】報告➂

こんにちは。

整形外科、服部です。

 

本日も東京は少し肌寒い感じでした。

皆様お住まいの地域は如何でしたでしょうか?

 

さて、今日のテーマも再生医療学会発表の続きです。

当グループの横田直正医師(新宿院院長)が発表した内容を説明いたします。

【リウマチ性膝関節症に対する脂肪由来培養幹細胞関節内注射治療の臨床成績の検討】

対象は2017年5月より2018年1月までに当院で脂肪由来培養幹細胞治療を受けて、2018年7月までに投与後6ヶ月以上経過観察終了したO変形性膝関節症膝(OA群)とリウマチ膝(RA群)の全症例とし、OA群はKL分類Grade2(16例)・ Grade 3(69例)・ Grade 4(47例)の合計132例185膝で、RA合併している群がRA群で4例6膝でした。

RA群の背景因子は平均年齢72.3歳、全例女性、BMI23.4、罹病期間8.5年であり、両群とも重篤な有害事象はありませんでした。

結果はRAのコントロールがある程度ついていればRA治療成績の改善傾向もOA治療成績の改善傾向に近く、RA膝の平均改善度はKL3と同程度ということでした。

 

以上より、関節リウマチの方のお膝の痛みに対しても関節リウマチのコントロールができていれば当院の培養幹細胞治療で効果を期待できるということが言えます。

「お膝は痛いけど関節リウマチもあるから治療は無理」と思わずに

 

まずはご相談くださいね。

 

 

それではまた。

失礼いたしました。

 

 

服部 麻倫

【執筆者】服部 麻倫

東京ひざ関節症クリニック銀座院 院長。一般整形からスポーツ整形まで、前職では幅広く診療した経験を持つ整形外科専門医。中学生野球チームを対象にしたメディカルチェックは、現在も欠かさず行っている。

<所属学会>日本整形外科学会

<資格>医師免許(医籍登録番号421466)/日本整形外科学会認定専門医/日本整形外科学会認定リウマチ医/日本体育協会認定スポーツドクター