培養幹細胞治療

軟骨損傷に対する治療方法

初めてブログを担当させていただきます、医師の尾辻と申します。

銀座院・横浜院にて診療をしておりますので、何かあればお気軽にご相談ください。

 

 

今回は膝軟骨損傷に対する一般的な治療方法について、お話させていただきます。

 

現在行われている軟骨損傷に対する治療はいくつかあります。

 

①関節鏡下骨穿孔術(マイクロフラクチャー法)

比較的小さな軟骨損傷に対する治療法です。

損傷した軟骨下骨に小さな孔を開ける事で骨髄から出血や骨髄液を生じさせ、骨髄に含まれる間葉系幹細胞を誘導することで損傷部分を線維軟骨で修復します。

 

②自家骨軟骨柱移植術(モザイクプラスティ―法)

軟骨損傷が中程度の場合に行います。

大腿骨の非荷重部や反対側の膝関節から専用の器具を用いて円柱状に正常軟骨と軟骨下骨を一塊として採取し、軟骨損傷部に移植する治療法です。

 

③自家培養軟骨移植術

比較的大きな軟骨欠損がある場合に行います。

少量の正常軟骨を採取し、体外で培養した軟骨組織を軟骨欠損部に移植します。

現在保険適応になっていますが、「外傷性の軟骨欠損症」もしくは「離断性骨軟骨炎」が対象であり、かつ軟骨欠損部が4㎠以上の場合に手術・保険適応となります。

 

最近当院を受診された患者様からも、「軟骨を再生させる治療があるんですよね?」と聞かれることも増えてきていると感じますが、残念ながらまだ変形性膝関節症に対して、自家培養軟骨移植術は保険適応にはなっておりません。

さらに、上記の治療はすべて手術を伴う治療となってしまいます。

 

そんな中、当院で行っている培養幹細胞治療は、脂肪採取の手術は必要ですが、入院は不要です!

ご自身の脂肪組織から採取された幹細胞を培養し膝関節内へ注射することで、膝関節の軟骨や痛んだ組織が修復され、痛みや炎症など、変形性ひざ関節症の症状改善が期待できます。

 

しかし治療内容に関しても、まずはしっかりMRIで現在の状態を判断し、それぞれの方にあった治療方法を提案させて頂きたいと思っておりますので、お膝の状態が気になる方はいつでもご連絡下さい。

 

 

尾辻 正樹

【執筆者】尾辻 正樹

東京ひざ関節症クリニック医師。前職までに手掛けた外科手術は、延べ10000例におよぶ。その大半がひざ関節に関する内容。前職で難渋する症例にPRP療法を用いたことから、現在の再生医療の道に進む。

<所属学会>日本整形外科学会

<資格>医師免許(医籍登録番号450318)