ひざ痛の治療

PRP治療は組織を修復しない!?

PRP治療は組織を修復しない!?

以前から親しくさせて頂いているトレーナーさんと久しぶりに話をしました。
その中で、まだまだPRP治療の本質を伝えきれていなかったことが分かりました。
今回は、PRP治療に関する誤解について書いてみたいと思います。

PRP治療だけでは、望んだような形で組織が修復することはありません。
PRP治療は、組織修復のプロセスを活性化するだけです。

どういうことかと言いますと……

まず、PRPを患部に打ちます。
そうすると、血小板から成長因子やサイトカインなどが放出されます。
そして、血管を作ったり、細胞を集めたりします。
PRPが行えるのはここまでです。
PRP治療が担当するのは、治療のための下地作りをするところまでです。
どのような組織になるかは、その後のプロセスに大きく依存していきます。
その後のプロセス、即ち、リハビリテーションです。

例えば、腱を修復するのであれば、PRP治療後に、リハビリで腱に伸び縮みのストレスを加える必要があります。
腱は、伸び縮みのストレスによって、組織の強度や伸縮性を変化させます。
ですので、優れた機能の腱にするためには、適切な負荷をかけることが必要不可欠になるのです。負荷をかけるためには、適切なリハビリテーションが必要です。

大学院に所属していた頃、研究室の教授が「生体内環境設計」ということを言っていました。生体内の環境を整えることで、治療を行っていくという考え方です。
PRP治療には、まさにこの考え方が重要です。

どんな機能を持った組織に修復したいか。
このことをイメージしながら、最適な部位にPRPを注入し、最適なリハビリテーションを行う。これらが揃わない限り、PRP治療は効果を発揮しないのです。