当院発の論文、AJSMに掲載!!

こんにちは。

暑い日が続きますが、皆様体調は如何でしょうか?

午前中は激しい雨が降っていました銀座ですが、その雨も完全に乾きました。

 

さて、この暑い夏を吹き飛ばすくらいのBig newsです。かね?

The American Journal of Sports Medicine(AJSM)

という権威ある雑誌に当院での治療成績に関する論文が掲載されました。

これはとても名誉あることで、論文のもとになるデータが信頼できるということの証明ともなります。

 

その内容をかいつまんでお伝えしますね。

【Comparative Clinical Outcomes After Intra-articular Injection With Adipose-Derived Cultured Stem Cells or Noncultured Stromal Vascular Fraction for the Treatment of Knee Osteoarthritis】

変形性膝関節症に対するSVFとASCの関節内投与の治療成績

著者:横田直正(新宿院院長)

方法:当グループで変形性膝関節症に対してSVF症例(38膝)とASC症例(42膝)の治療後6ヶ月月の治療生成を比較した。平均年齢はSVF群は70歳、ASC群は73歳であった。またKellgren-Lawrence gradeの内訳はSVF群ではgrade2が4膝、grade3が25膝、grade4が13膝、ASC群ではgrade2が4膝、grade3が26膝、grade4が8膝であった。

 

結果:どちらのグループでも大きな合併症はなかった。両群においてVAS scale(疼痛)およびKOOSでの改善を認めた。具体的には、ASC群では、SVF群(44%)と比較して、症状が早期に改善(3か月まで; P <.05)し、VASが大幅に減少(55%; P <.05)した。ASC群のレスポンダーの割合はわずかに高かった(ASC、61%; SVF、55%; P = .25)。

結論:ASCとSVFの両群が膝OA患者の臨床的改善をもたらしたが、ASCは合併症が少ないことと疼痛の早期軽減においてSVFより優れていることが観察された。

 

詳しく確認されたい方はこちらへどうぞ

https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0363546519864359

 

 

それでは、ごきげんよう。

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服部 麻倫

【執筆者】服部 麻倫

東京ひざ関節症クリニック銀座院 院長。一般整形からスポーツ整形まで、前職では幅広く診療した経験を持つ整形外科専門医。中学生野球チームを対象にしたメディカルチェックは、現在も欠かさず行っている。

<所属学会>日本整形外科学会

<資格>医師免許(医籍登録番号421466)/日本整形外科学会認定専門医/日本整形外科学会認定リウマチ医/日本体育協会認定スポーツドクター