ひざが痛い原因

半月板移植の成績

アメリカから、半月板移植の成績について報告がありました。

膝の変形は、半月板損傷から始まると言われています。
半月板からダメージが軟骨に拡大し、最後には骨が変形する。
そのようにして、変形性膝関節症は進行すると言われています。

今回の報告は、変形性膝関節症に至っていない人、つまり、半月板だけで傷んでいる人に対して、半月板を移植した結果についてでしたが、とても興味深いものでした。

内容をまとめるとこのようになります。
50歳以下の 半月板移植患者38人を術後11年間追跡した結果、移植後に日常活動で痛みのあった患者は11%のみだった。
72%は自転車や水泳などの影響度の低いスポーツに参加することができた。
ただ、移植後10年の生着率は63%にとどまり、15年で移植残存率は多くみつもっても40%まで減る。

この成績をみて、正直な感想は「まあまあな治療法、、、」という感じです。
移植した半月板が生着するしないにかかわらず、膝の負担が変わらなければ、移植した組織もすぐに傷んでしまうため、移植残存率が低いのではないかと思いました。

組織治療も重要ですが、根本的な原因を取り去らないと、何度治療しても再発してしまいます。

疾患の根本的な原因を考えて、治療法を選ぶ必要があると再確認できた報告でした。

◆参考
“Meniscal transplant in patients age 50 and under relieves pain, delays additional surgery”